OPEN UNIVERSE PROJECT

TECHNOLOGY

手を伸ばせば届く 宇宙の入り口

宇宙遊覧フライトは、全高約60m級の大型ガス気球に搭乗し Near Space と呼ばれる領域から壮大な宇宙の光景を楽しむ 約4-6時間の日帰りの宇宙体験です。

安全性を考慮し、天候の良い日程に運航するため 日本国内に​おいては6-9月がフライトに適した時期となります。

※高度約18km-100kmの宇宙との間にある大気上層域を示す通称。

フライトの高度と時間

図:高度と時間

NEAR SpacE flight data

25km 最高到達高度

季節や天候により到達高度は異なりますが、航空機よりも遥か上空の18kmから25kmの高さへ飛行します。

2,400万円 1回あたりの費用

ロケットと比較して手が届く金額。​大型化を進め、より手軽な価格の実現を目指します。​

1,000kg ペイロード重量

航空機よりも遥か上空の高さまで大重量を懸架します。​人を乗せるだけでなく、様々な活用が期待されています。

4-6時間 飛行時間

​地上からNear Spaceをゆったりと往復し、日帰りの宇宙体験をお楽しみいただけます。

0.8気圧 キャビン内気圧​

キャビン内の気圧は航空機と同程度の0.8気圧程度に保たれます。

500回以上​​​ 試験回数​

有人飛行50回以上、無人飛行500回以上の国内最多のフライト実績を誇ります。

0.0000082% 重篤事故率​

浮力でゆっくりと上昇と下降を行う気球は​自動車や飛行機と同程度の安全性を誇ります。

60件​ 取得特許数​

​開発から製造、運航までの一貫した​最先端のノウハウを蓄積しています。

飛行性能​

安心、安全、手の届く価格で「誰もがいける」宇宙遊覧

宇宙の常識を変える。
ガス気球というアプローチは、これまでの宇宙旅行のハードルであった 身体的な制約や経済的な制約を取り払い、 すべての人が宇宙という未知の世界に触れることができる新しい世界を実現します。

耐圧キャビンT-10 Earther

宇宙遊覧の最高到達高度である25kmは低真空・低温・無酸素。 人間にとっては宇宙とほぼ同じ環境であり、キャビンには宇宙船と同様の機能が求められます。 岩谷技研の二人乗りキャビン“T-10 Earther”は、耐圧・断熱・気密において高い安全性能を誇るとともに、 デザインや居住性においても宇宙遊覧の体験価値を追求しています。

  • 直径1.7mのキャビンは耐圧性能の高い球状のフォルムで設計されています。

  • 革張りのバケットシートを採用し長時間のフライトも快適に過ごせます

  • フライト中の景色は直径1.5mのドーム型アクリル窓からパノラマでご覧いただけます。

超高高度用 Near Space バルーン

全高約60mの気球は、成層圏内のNear Spaceと呼ばれる高さまで高重量を安定して懸架できる構造と強度を備えています。 ガスの漏洩を防ぐバリア機能に加え、気球の破裂を阻害するシステムを搭載し、 万が一のガスの漏洩時にも急激な墜落を防ぐ構造設計をとることで安全なフライトを実現します。

  • 非可燃性のヘリウムガスの浮力で1t超のペイロードをゆっくりと上空へ運びます。

  • 低温に強いポリエチレン素材をガスの漏洩が少ない独自の接合技術でつなぎ合わせます。

  • 球皮が破損しても気球自体がパラシュート形状になる設計で安全な下降速度を維持します。

航行システム

01浮力調整システム

気球の浮力をコントロールし、高度や速度を調整するために3系統の高度調整弁とバラスト投下機構を備えています。 機内操作の手動弁と地上からの遠隔操作も可能な2つの電動弁からのガス放出に加え、 機内外に搭載されたバラストの投下により浮力の制御することで機体の上昇と下降の加速度調整が可能となります。 気球は離陸から着陸まで機体の上昇と下降を調整しながら気象に合わせた安全な運航を行います。

02管制・制御システム

岩谷技研の気球は、航空局より航空機以外では日本初となる国際民間航空機関(ICAO)の24ビットアドレスを割り振られ、 どこからでも個別識別が可能な状態となっています。 フライト中は離陸地点の管制車両が高度、位置、内部環境を常時監視・記録し、遠隔操作による高度調整も可能です。 気球を追跡・回収する地上車両は、管制情報と地上の状況を収集しながら飛行経路に沿って複数台が配置され 安全な着陸と機体の迅速な回収を実現しています。

03生命維持システム

二酸化炭素の吸着装置と酸素分圧を地上と同程度に制御するシステムにより、 フライト中の密閉された機内でも地上と変わらない空気環境を維持します。 機内環境は常時管制に監視され、非常時には地上からの遠隔操作による降下が可能です。 急減圧発生時や緊急脱出が必要な場合には、 機内備え付けの酸素マスクやパラシュートによる緊急対応をパイロットが直接行うことで乗員の生命を守ります。

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